第12回広島野球障害検診における活動報告

こんにちは。理学療法士の森兼です。
2月23日に広島県医師会館で開催された、第12回広島野球障害検診(HYMECS:Hiroshima Yakyu Medical Check & Screening)へ当院理学療法士の村松、森兼、伊藤の3名が参加してきました。

今回で12回目となる野球障害検診ですが、新型コロナウイルス感染の影響により、当面活動が自粛されていた中で感染対策を取りながら久しぶりの開催となりました。そのような中でも全11チーム・109名の選手に参加して頂き、大変活気がある検診となりました。

野球障害検診における主な目的は「野球肘障害」の早期発見と予防です。
野球肘障害には、外側型・内側型・後側型に分類されますが、この検診では特に外側型野球肘と言われる上腕骨小頭離断性骨軟骨炎(Osteochondritis Dissecans:OCD)の早期発見を目的としています。OCDは、内側型野球肘に比べると症状の発現が遅く、痛みを主訴に病院に受診してからでは診断が遅れることが多いです。進行例では手術治療を必要とする場合があり、選手にとって手術に対するストレスや治るかどうかの不安は計り知れません。

参照:CYBER BASEBALL[サイバーベースボール] (cyber-baseball.jp)

検診では、医師による診察と超音波エコーを使った評価を行っていきます。超音波エコーでの検査は、体を傷つけることなくリアルタイムで体の中の状態がわかるので大変重要な検査です。

写真は、実際にスタッフが超音波エコーで肘の中を見てもらっている写真です。肘の中が鮮明に見えるので、すごく驚きました。

私たち理学療法士は、理学所見チェックシートを用いて体の診察を行っていきます。主に体の柔軟性と筋力を評価していきながら、選手の状態を把握していきます。その後、必要に応じて選手一人一人にストレッチの指導を行っていきます。
下の写真は、実際に診察を行っているところです。診察を行うと、やはりお尻や太ももの柔軟性が低下している選手が多く、話を聞くと以前ケガをしたことがあると言われる選手もいました。

最後にスタッフ全員で集合写真を撮りました。今回の検診通して様々な方々と情報交換ができて、充実した野球障害検診となりました。

今回参加して得た経験を当クリニックでも生かし、歌野原院長と理学療法士が連携を図りながら地域の野球少年・少女が安心してプレーできる一助となれるようこれからも努力してまいります。

何かお困り事がございましたら、お気軽に当クリニックへご相談下さい。

スタッフ活動報告一覧へ戻る

ページの先頭へ